洗い張り

天然布のりと伸子張りで仕上げる昔ながらの洗い張り

洗い張りとは

きものを解いて反物の状態に戻して洗い、布のりを引き、湯のしや伸子張りで反物の幅を整えることを洗い張りといいます。
水洗いして汚れとのりを落とし、新たに布のりを引くことで風合いを取り戻し、生地を蘇らせることができます。
仕上がりは反物の状態のため、きものにするためには仕立てを行う必要があります。
洗い張りをすることで反物の筋が消えるため、仕立て直すことができます。また、仕立て直す際に、寸法を変えたり、古くなった裏地を変えたり、八掛の色を変えてきものの雰囲気を変えたりすることもできます。

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だるまやのこだわり!

こだわり その1 〜お客様の要望をしっかり聞く〜

うちの親父がだるまやの仕事をし始めた頃、50年以上前は、お客様がご自分できものを縫われました。
そのため、洗い張りをしてお客様に納めた後、また同じ寸法で仕立てるということがありました。
現在では、洗い張りをするということは寸法や形が変わることがほとんどです。
洗い張りのみを依頼されたとしても、洗い張り後に何にされるのかを聞き、可能かどうかを解く前に確認しています。
例えば、お客様の寸法にできない場合は、解く前にお伝えするべきだと思うのです。

こだわり その2 〜手で洗う〜

50年近く前に、和服洗濯機という機械が発売され、うちも導入してみました。
回転するスポンジが反物を洗ってくれるというものだったのですが、使ってみると汚れがちっとも落ちていない。
仕方がないので、洗う部分は手仕事で行うように戻しました。
きものは汚れやすい部分が決まっており、共衿や袖口や裾などはよく洗う必要がありますが、刺繍の部分などはこすらないほうが良いです。
そういったメリハリを手仕事だとつけることができるため、今でも一反一反手仕事で洗っています。

こだわり その3 〜生地の性質に合わせた仕上げ〜

反物は縮みやすい生地と縮みにくい生地があります。
縮みにくい生地は伸子張りで仕上げをし、縮みやすい生地は湯のしで仕上げます。
生地の性質に合わせて最善の仕上げを行っています。

こだわり その4 〜天然布のりを使う〜

布のりには、化学のりと布のりがあります。
化学のりは腐らず安いですが、布のりの方が針の通りが良く、生地の張りも調整しやすいです。
仕立てがしやすいように、だるまやでは天然布のりを使用しています。

洗い張りの手順

洗い張りの動画をアップしました!

ご依頼方法

ご来店いただける方は、洗い張りしたいきものや長襦袢をお持ちください。
ご郵送の場合は、ご希望の依頼内容のメモを同封の上、だるまやまでご郵送ください。届きましたら中身を確認してご連絡いたします。

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詳細は、お問い合わせページをご覧ください。

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洗い張りにかかる期間

混雑状況にもよりますが、通常1ヵ月~1ヶ月半程度いただいております。
お急ぎの場合は、通常よりも早く作業することもできますのでお気軽にご相談ください。

洗い張りの料金

解き、端縫い代を含んだ料金です。裏地(胴裏、八掛、羽裏など)の洗い張り代も含みます。
手間物とは弱生地や色のにじみそうな生地です。

きものの種類 通常料金(税込) 感謝祭料金(税込)
小紋、無地、紬 ¥14,000 ¥8,000
訪問着、喪服 ¥14,000 ¥8,000
男物 ¥14,000 ¥8,000
振袖 ¥16,000 ¥10,000
留袖 ¥20,000 ¥12,000
羽織、道行、道中着 ¥14,000 ¥8,000
雨ゴート ¥18,000 ¥10,000
長襦袢 ¥8,000 ¥5,000
振袖用長襦袢 ¥10,000 ¥6,000
撥水加工品 ¥4,000増し ¥2,000増し
ミシン縫い品 ¥4,000増し ¥2,000増し
お急ぎ(21営業日〜40営業日以内) ¥2,000増し ¥2,000増し

洗い張りから仕立てにかかる期間

混雑状況にもよりますが、通常3ヵ月~3ヶ月半程度いただいております。
着用日が決まっている場合など、お急ぎの場合は、通常よりも早く作業することもできますのでお気軽にご相談ください。

洗い張りから仕立ての料金

解き、端縫い、洗い張り代を含んだ料金です。
手間物とは弱生地や色のにじみそうな生地などです。
裏地(胴裏、八掛など)の持ち込みは各1,000円いただきます。

きものの種類 通常料金(税込) 感謝祭料金(税込)
小紋、無地、紬 ¥38,000 ¥32,000
訪問着、喪服 ¥42,000 ¥36,000
男物 ¥42,000 ¥36,000
振袖 ¥56,000 ¥48,000
留袖 ¥68,000 ¥60,000
羽織、道行、道中着 ¥42,000 ¥36,000
雨ゴート ¥50,000 ¥42,000
長襦袢 ¥23,000 ¥20,000
振袖用長襦袢 ¥30,000 ¥26,000
撥水加工品 ¥4,000増し ¥2,000増し
ミシン縫い品 ¥4,000増し ¥2,000増し
お急ぎ(61営業日〜90営業日以内) ¥2,000増し ¥2,000増し
大急ぎ(41営業日〜60営業日以内) ¥4,000増し ¥4,000増し
手間物(片身代わり、足し布など) ¥都度見積もり ¥都度見積もり

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洗い張りの注意点

弱い生地

生地が弱い場合、また、弱い部分があった場合、洗い張りをすると生地が切れてしまう場合があります。
もし切れてしまった場合の補償はできません。


化学繊維

化学繊維の場合、洗い張りをしても元の縫い目の跡が残ります。


ミシン仕立て、撥水加工品

ミシン仕立ての場合、撥水加工がしてあった場合、洗い張り代が各2000円追加になります。


紋付のきものの場合、洗い張りをすると紋が滲む場合があります。


色のにじみ

きものの染め方によっては、洗い張りをすると色が滲んだり、滲んだ色が他に移ったりする場合があります。
滲みや色移りをなるべく直したい場合、追加料金がかかります。
赤のぼかしの八掛などはかなりの確率で滲みます。


落款

洗い張りをすると落款が滲んだり、薄くなったりする場合があります。


金加工

金加工がしてある場合、元の折り目に当たる部分で金加工がスレている場合があり、仕立て直すとスレが目立つ場合があります。
また、金加工が洗い張りによって剥がれる場合があります。
直す場合、追加料金がかかります。


汚れ・しみ

洗い張りをしても汚れやシミが残る場合があります。
追加でしみ抜きをする場合がありますが、追加料金がかかります。


袖付に当たる部分など、きものを解いた時に穴が開いている場合があります。
解いて穴が開いていた場合の補償はできません。
仕立て直しの際には当て布などで対処します。


タグ

お買い求めいただいたお店のタグや、撥水加工のタグなどは洗い張り時に処分します。必要な方は外してからご依頼ください。


仕立て直しの寸法

きものをお預かりする際に、だいたいの仕立て直し後の寸法の見込みを説明しますが、洗い張りをしてみないと正確にはわかりません。
見込みと異なる場合があります。


洗い張りに関するよくある質問

A.ほとんど元に戻りますが、大巾に縮む反物(昔の御召など)は若干巾が狭く仕上がる場合があります。
A.ご自分で解いた反物の洗い張りも可能です。料金は変わりません。
A.基本的には解いて洗い張りをして仕立て直す際に胴裏と八掛を交換することをおすすめします。
仕立て上がった状態で胴裏と八掛を変えるのはかなり手間のかかる作業なので、解いて洗い張りをした場合と金額的に大差ないですし、生地のためにも洗い張りをした方が良いです。
A.できることはできるのですが、絞りが平らになってしまいます。
それでも良ければ可能です。
A.塩瀬や博多など、一部の帯は洗い張りや丸洗い・しみ抜きができるものもありますが、基本的に帯はよっぽど目立つしみがなければ洗わない方が良いです。
A.可能です。
洗い張りの場合は、2000円プラスになります。
A.状態によります。
表面に白っぽくついている状態なら、丸洗い・しみ抜きで落ちる可能性が高いです。
あまりにも範囲が広い場合は洗い張りしてしまった方が良いです。
黄色から茶色く変色してしまっている場合は、丸洗い・しみ抜きでも落ちない場合が多いです。

端縫いの解き方を動画で解説!

利用規約

保管期間

保管期間は、ご依頼日から1年間とします。


賠償金額の上限

当店が提供するサービスによりお客様に損害を与え、再加工によっても解決できない場合、当店がお客様へ賠償する金額の上限は当該サービスの利用料金を上限とします。
例:当店の仕事に問題があり、他店のサービスを受けた場合、当店が賠償する金額の上限はお客様から当サービスで受け取った金額を上限とします。
ただし、当店に重大な瑕疵があった場合は、これに該当しません。


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